「亜琥亜ー!カフェテリア行かない?」

午前中の授業は終わり、今は昼休み。
音色が私に嬉しい誘いをしてくれる。

「うん、行くー!
あ、でも………。
……音色、友達も誘っていい?」

笑顔で了承した私だが、
火焔と氷華と毎日一緒に食べているのを
思いだし、おずおずと音色に聞く。

そんな私に対し、音色は笑顔で
呆気なく返事をする。

「もちろんいいよー。
友達って何人ー?」

「あ、えっと、二人。」

「女の子?」

「一人が女子で、もう一人は男子。」

「そっかぁー。
じゃあ、大地と雷も呼ぶ?
男の子一人じゃ、気まずいだろうし♪」

「えっ!?」

音色の提案に、私は驚く。
……だって、考えてもなかったし。

「い、いいのかな。」

「大丈夫だよー。
きっと来てくれるさ!
じゃあ、大地と雷を呼んでくるね。
亜琥亜は、その友達を迎えに行って♪」

「分かった、ありがとう!
カフェテリアで集まろうね!」

私はそう言い残すと、音色に背を向け、
Bクラス目指して廊下を歩き始めた。