「まぁ、ちょっと近寄りがたい雰囲気が
あるけど………優しいから!
すぐに仲良くなれると思うよ♪」
大地君に続いて、音色も雷……君の
紹介をしてくれる。
怖いけど……音色がそこまで言うなら
きっと本当なんだろう。
………信じてみよう!
「えっと、雷君……。
雷風亜琥亜です。
これからよろしくお願いします!」
「………………あぁ、よろしく……。」
勇気を振り絞って挨拶をしてみると
驚くことに返事が返ってきた。
本当だ!
音色の言う通り、優しい人かも知れない……。
少しずつ仲良くなっていきたいな♪
キーンコーンカーンコーン
ちょうど自己紹介が終わった時、
タイミング良く一時間目終了の
チャイムがなる。
「わぁ、もう一時間目が終わっちゃったのかぁーー。」
「そうだね、次は何しようか?」
音色じゃないけど、本当に早かったな。
次の時間は、っと……。
って、あれ?
大地君の言葉、なんかおかしくない?
「ね、ねぇ。大地君、音色。
次の授業は、何?」
二人におそるおそる聞いてみると
予想通りの答えが返ってくる。
「「え?授業なんてないよ?」」
