三人で、机に座ったまま楽しく話していると
大地君があっ!って急に叫んだ。

「どうしたの?」

私がそう聞くと大地君は、
少し焦りながら言葉を続ける。

「………忘れてた。
………雷(らい)、ごめん!!」

大地君は、クルッと後ろを向いて
あの怖い人に話しかけた。

「本当、ごめんってば。
………雷、自分で自己紹介する?」

そう言った瞬間、その人は大地君と私を
睨みつけた。

ひゃあ!怖い!!

私は、慌てて音色にしがみつく。
すると、そんな私を見て
音色はクスクスと笑い、
私に優しい声で話しかけた。

「亜琥亜、そんなに怖がらなくても
大丈夫だよ。」

「そうそう、大丈夫!
自己紹介が遅れてごめんね。
なんか不機嫌だから、僕が代わりに
紹介します。
えっと、ここに座ってる怖い人………
おっと。睨むなよ、雷。言い換えるってば。
まぁ、とりあえずこいつは
天斬雷(あまぎりらい)。
青眼でダブルスターの持ち主。
スターの種類は、天気と雷。
ちなみに、学年一の強さを誇ってるよ。」

えっ!?
この人が学年一位!?
………でも、確かに強そうなオーラが
でてるような気がするな……。