2列目の左側は、黒髪で青い瞳。
最初の男の子を越えるぐらいの
かっこいい男の子。
この人は……なんか、睨んでる…?
かっこいいけど……とりあえず怖い!
なんか、周りの温度が5度ぐらい
低い気がする!!
………仲良くなれるかなぁ…?
一通り、教室の中を見回すと
タイミング良く、先生が話し始めた。
「雷風、お前の席は空いているところでいい。
ってことで、お前ら。
雷風はまだ何も分からないと思うだろうから
色々と教えてやってくれ。
と言っても、Aクラスのことだけで
いいからな。」
よろしくな。
先生は苦笑しながら、そう言い残して
教室を出ていった。
どうしようかな……。
まずは、席に座るべき?
先生が出ていった後、私は何をすればいいのか
分からず、キョロキョロと視線を動かした。
すると、私の様子に気付いてくれたのか
一番前の席に座っている男の子が話しかけて
きた。
「えっと………雷風さん?
とりあえず、鞄おいたら?
席は、ほらそこ。」
そう言って、男の子は
2列目の右側の席を指差した。
「ありがとう。」
私は、少し笑って男の子が指差した席に
鞄をおいた。
