「何ですかぁー?早くしてください。」

「まぁまぁ、そう言うな。雷風。」

ドアの前に立っている先生に開口一番
私がそう言うと、先生は苦笑した。

だって、早く氷華たちと話したいんだもん。

「ここじゃ、話せないからちょっと着いてこい。」

そう言った後、先生はすぐにどこかへ向かい
スタスタと歩き始める。

ちょ、先生!置いてかないでよ!

私は、先生の背中を追いかけた。





「ここって…………。」

あの来賓室?
なんか、シャンデリアがあるとか、
すっごいふかふかのソファーがあるとか、
よく分かんない話の?

「どうしたんだ?早く入れ。」

ぽかんとしている私を尻目に
先生はさっさと中に入っていった。

「し、失礼します!」

少し緊張しながら、私も後に続いて
中に入っていく。