「で、柊先生に何言われたの。亜琥亜?」

帰り道、氷華と二人で駅のホームに
立っていると突然、氷華がそう言った。

私が少し驚き、固まっていると
氷華は、続けて言葉を発する。

「珍しいじゃん。火焔の相手するなんて。
だから、何か言われたのかなーって。」

さすが、親友。
やっぱり気付くかぁ……。

「まぁ……ね。
氷華も知ってるでしょ?私の秘密。
あの事に関してだよ。」

「だと思った。」

そう言って、氷華はクスクスと笑う。

「ねぇ、氷華。」

「なぁに?」

「私、いい加減に話した方がいいかなぁ?
青眼だってことも、ダブルスターだって事も。」

私には、大きな秘密が2つある。
それは、青眼って事とダブルスターって事。
実は私の黄色い瞳はカラコンなんだ。

ダブルスターってのは、スターを二種類持っている子の事。
家によっては、代々受け継いできたスターってのがあって、私の場合は名字の風が使える。