能力育成学園


「……まぁ、元はといえば
さっさと吐かないお前らが悪い。」

黒ずくめの人たちに向けて
結構ひどい言葉を満面の笑みで吐く、柊先生。

その後先生は、チラッと此方を見た後、
隣に居る雷君に話し掛ける。

「天斬、また頼む…「ちょっと待ってくれ。」

しかし、柊先生の言葉は
低いテノールの声に遮られた。

反射的に、わたし達はその声のした方……
黒ずくめの人たちがいる方に
バッと視線を向ける。

今の声……初めて聞いたけど。
一体、誰の声?

「俺らには、もう敵意は無い。
だからこれ以上、雷を落とすのは
止めてくれないか?」

そこには、降参をするかのように
両手を上にあげ、困ったような顔をした
二十代後半くらいの男性が1人立っていた。

さっきの低いテノールの声は、
あの人が発したのか……。
見たところ、あの中で最年長っぽいけど。

なんて考えていると、

「あの人が、リーダーってとこ?」

「……みたいだね。
一番、頭が回りそうだし。」

周りから、ボソッと似たような内容が
聞こえてきた。

チラッと目線を皆の方に向けると、
大地君と氷華という、頭の回転が早そうな
2人がボソボソと話している。

音色は、その2人の話しを聞きながら
頷いたりして、どうやら3人で色々と
憶測を出しているみたいだ。

…………その中で、火焔1人だけ
ついていけてないけどね。