能力育成学園


氷華の方に顔を向けると、
呆然としながらこちらを見ている火焔が
視界に入った。

どうしたんだろ……?

そんな事を考えていると

「亜琥亜!
もう一回、さっきの創ってくれない?」

聞こえてきた氷華の声に、慌てて集中する。

「分かった!
………氷華、任せたよ?」

私は、1度だけ腕を横に一閃し
水の膜を創ると。
さっきの氷華に負けないくらいの
とびっきりの笑顔で、笑いかける。

「勿論よ。」

氷華が軽く口角を上げた瞬間、
キン…………ッ!と
再び水が凍った感覚がした。



そして




ギン…………ッッ!!


水の膜が凍った時以上の音が辺りに響き、
蛇のようにうねっていた炎が、
全て凍り付いた!

………その姿は、まるで大きな一輪の花が
咲いたようで。

思わず「わぁっ………。」と声を漏らす。

流石、“魅了の氷華”!!


「一件落着ってとこね。」

そんな私達の様子なんて気にも止めず、
氷華は満足そうに笑う。

「ありがとうっ。
助かったぁー!」

「大したことはしてないわよ。
…それより亜琥亜。
なんで、あんなに手こずってたの?
亜琥亜の力なら、簡単なはずでしょ?」

あー……。
やっぱり、思うよねー…それ。

私は、じっと見つめてくる氷華に
苦笑しながら、口を開く。

「ずっと水の檻を創ってたからか、
少しだけ疲れちゃって。
力を使いたくないなって思ったんだ。」

氷華は、納得したような顔をして
ふむふむと頷いた。

「そういう事ねー……。」