中の人たちを水の膜で包んでから、
一気に消す………って感じかな。
頭の中で瞬時にイメージし終えると、
私は、素早く両手を動かす。
「んっ………あっつ………。」
私が操っている水たちが、
生み出されるのと同じくらいの速さで
蒸発していく。
その蒸発する時に生まれる熱が
私のところまで届いて、汗が自然と出てきた。
でも、頑張らないと………っ。
時折、中から聞こえてきていた悲鳴も
だんだんと小さくなってきた。
このままじゃ、中の人たちが危ないっ。
私が内心慌てていると。
「亜琥亜!」
聞きなれた声と同時に、炎の檻の中に
かろうじて残っていた水の膜が
キン………ッ!と凍った感覚がする。
「ありがと、氷華………っ。」
「どういたしまして。
さぁーて、ちゃっちゃと片付けるよ?」
そう言って微笑んだ氷華は、
とても綺麗で、心強かった。
