能力育成学園


「ふっざけんな!
真面目に答えやがれ!!」

「ちょ、ちょっと火焔!」

「落ち着きなよ!!」

その炎を生み出したのは、紛れもなく火焔で。
完全にキレた様子で、ラボにある他の物まで
燃やそうとする。

これだから、短気は!

少しイラつきながらも、
慌てて火焔の側まで走っていき
止めようとする私と氷華。

火焔の暴走を私と氷華が止めるが
その間にも、水の檻は燃え続けている。

「た、助けてくれぇ!!」

「焼け死んじまう!」

炎の中からかろうじて聞こえてくる、
いくつかの小さな叫び声。

そ、そうだ!
あの中には黒ずくめの人たちがいるんだった!

氷華と二人がかりで火焔を押さえながら、
私はようやく一番大事なことを思い出した。

「か、火焔ーっ。
中の人たち、死んじゃうよーっ!!」

「その辺で、止めてあげな?」

同じことを考えたのか、
音色は緑色の目をウルウルさせながら、
大地君は少し呆れながら、火焔に話しかける。


「だって、こいつらが話さないから………っ!」

「だからって、殺しちゃダメでしょ。」

音色と大地君の言葉に噛みついてくる火焔。
しかし、私も少し呆れた声で、
火焔の反論をすぐさま叩き斬る。

………………てか、早く助けないとっ!

私は、ずれそうになった思考を戻すと
慌てて火焔に背中を向け、走って、
檻の近くでこちらを見ていた雷君の隣に立つ。

そして、

すぅ………っ。

息を思いっきり吸うのと同時に、
ゆっくりと両手を上げ、
炎に包まれている檻に向ける。