雷君を怒らせるのは、止めよう………。
私は、そっと心に誓った。
……周りを見ると、大地君を除いた他の三人も
私と同じような顔をしている。
うん、やっぱりみんなあれは怖いよね。
逆に、何で大地君がこんなに冷静なのかが
すっごく気になるよ。
私は、一つ溜め息をつくと
再び柊先生と雷君の動きに目を戻した。
「ほら、早く吐きやがれ。
時間が無いんだよ、こっちは。」
「………………。」
しかし、柊先生を無視するかのように
沈黙を通す、黒ずくめの人たち。
そんな黒ずくめ人たちに向けて、
軽い舌打ちが聞こえる。
「………チッ。
おい、いい加減「あー!イライラするっ。
さっさと話せやぁ!!」」
柊先生の言葉を遮った、
そんな聞きなれた怒声と同時に。
私が創った水の檻が、ボッ!!と音を立てて
燃え始めた。
檻にまとわりつく炎はまるでマグマのようで。
ラボの床を、雷と同じように焦がしながら
私たちの視界から黒ずくめの人たちの姿を
あっという間に隠してしまう。
な、何………あの炎!
私の創った“水の”檻を、飲み込んでる!!
