そして… ────パシャッ。 その水は、ただ花壇のそばを歩いていた女の子にかかってしまった。 「あっ……」 やば…。 どうしよう。 「…ほ、ホース持ってる優が水かけたんだろ!お前が謝れよ!」 沈黙を壊すように、涼太が俺にそんなことを言ってきた。 「はっ!?お前が俺の腕掴むから悪りぃんだろ!!」 俺は謝ることよりも先に、涼太に文句を言い返してしまった。