花音が空き教室に来なかった。 ただ風邪をひいただけなのかなと思った。 毎日教室に来ては、待っていたけど誰も来なかった。 ……おかしいと思った頃には、もう遅かった。 「木崎のおばあさん、亡くなったみたいですよ」 涼太に用があって来た、涼太の後輩の沢田っていう男子。 俺は花音と同じクラスのこいつに、問いつめていた。 花音のことを知ってるか。っと……。