〜♪〜♪〜♪ 歌い終わって、俺たちは顔を見合わせた。 「あははっ。楽しいね!」 突然、笑い出す花音。 「なんだよ。俺の下手さに笑ったくせに」 「ごめんって! でも、一緒に歌えてよかった!! やっぱり私、夢叶えたい。 いろんな人と、この声で歌いたい」 歌が下手な俺とも、歌ってくれたもんな。 みんな、きっと喜ぶよ。 「ねぇ、優くん。優くんの夢はなに?」 ……俺の夢。