「うしっ!草抜きめんどいし、俺もそっち行く!」 そう言って、靴のまま優くんはこの教室に入って来ようとする。 「えっ!だめだよ優くん! 手伝うから、ちゃんと草抜きしよ?」 「よっと!!」 私の言葉は無駄みたい。 優くんはあっという間に窓から入ってきた。 「もう。先生に見つかったら怒られるよ?」 「いいよ。慣れてるし!! こっちの方がワクワクしない?スリルがあってさ!!」 ワクワク……。 うん。 ドキドキする。 何が起こるか分からない……未来に。