体育祭から数日……。 俺は放課後になると、いつものようにあの空き教室へ向かう。 俺は花音に、想いを伝えたことを まずは涼太に。 そして、佐倉に伝えた。 ふたりとも笑って、良かったって言ってくれた。 背中を押してくれた、そんなふたりに助けられて、 俺は今の幸せをかみしめるように、 目の前の古びたドアを開けた。