俺は、用具の片付けなんて忘れて、 花音のもとへと走っていた。 「花音……っ」 名前を呼ぶ。 それと同時に、実感する。 目の前にいるのは、間違いなく 俺の大好きな……花音だ。 「優くん、あのね……っ!」 花音の言葉を遮ってまで、俺は花音を抱きしめた。 これ以上なく、強く、強く…。 華奢な花音の温もりを、腕の中で感じる。 これは全部、本当なんだよな?