【完】君ノート




今日初めてまともに喋った人から借りるシャーペンは、少しためらってしまうけど。


沢田くんはいい人だってこと、知ってるからかな?


なんとなく、教えてもいいやって思えた。




ううん。

ただ単純に、自分の言葉を伝えれるのが嬉しいのかもしれない。



私はそのプリントに文字を書いた。




〔先輩を待ってた〕




「へぇ〜。なに先輩?」




これは、名前を聞かれてるんだろうけど……。



〔それは、秘密です!〕


そう書いて、沢田くんに見せた。




「まじか!それは残念」



残念とか言いつつ、すごく楽しそうなのは気のせいかな?