入学式も約一時間ほどで終わり、帰りのHRも5分程度で終了。


「ね、早く荷物まとめて図書室行こうよ!」

「そうだね!しっかり愛花の話、聞かなきゃねー」


そう、私たち3人はこれから白瀬くんのことについていろいろ話すために、学校の図書室に直行する。


「先生、ここの図書室、1時過ぎくらいまで使っても大丈夫ですか?」


図書室に足を踏み入れると、大きな本棚に囲まれてせっせと本の整理をしている図書の先生がいた。


「ええ、大丈夫よ。先生も今日は本の整理がたくさんあるから、しばらくここにいるし……好きなだけいなさい」

「はーい!ありがとうございます!」


にこやかに微笑んで、また本を順番に並べ始めた先生を横目に、私たちは一番奥のテーブルに腰かけた。