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あれから一週間ほど経つと、涼介の母親の腰も回復し、バイト期間は終了したらしい。

涼介の両親は止めてしまうのがもったいないと嘆いてたそうだ。


いつもの生徒会に戻った今日はどこか懐かしい感じがする。

そう思っていたのは俺だけじゃないようだ。


「なんか懐かしい感じしますねー。あ、何かおばあちゃん家のタンスの匂い思い出した」

「それとこれとの関連性が分からんな」

「“懐かしい”が関連してますね」

なぜか誇らしげに、ドヤ顔で言う渚が分からない。


「にしても寒くなったよね」

優が緑茶が入った湯呑みに手を擦りながら言った。

「そりゃ冬だからな」


来週になれば冬休みだ。今年も長いようで短かったなぁ。