ごめんなさい。
なんて言っていいか分かりません。


ただ感じることは、
光の愛と、涙の温かさだけ。



「…あたしは、一人で千絵を育てていくつもりだった…。けど…」



一人で育てられる。
そう思っていたのは自己満足だったのかもしれない。
人の助けを借りないで、幸せになるつもりだった。
そういう強い決心があったからこそ、千絵を産もうと思ったの。


けどそんな強気はいつの間にかなくなっていて、いつもいるのは弱気なあたし。


誰かの手を借りたかった。
そんなとき光から電話があって…
昨日には答えは出ていた。



「明菜、もっと周りを頼れ。オレだっているんだから…」



光、優しい言葉は言わないで。
これ以上、優しくしないで…


また貴方を愛しいと思うから…。



「光…お願いです…。」



あたしは最低な母親だね。
簡単に、我が子を手離してしまうのだから。



謝っても、許してはくれないよね。


千絵…
どうか幸せになって…


立派な大人になって…



あたしは遠くから見つめています。




「千絵を幸せにしてください…」