リミットラブ



あの夜をきっかけに、あたしたちはいつも一緒にいた。
仕事帰り、光が迎えに来てくれて、彼氏の存在に優越感に浸る。
こんなの初めて、と思う経験も光が全て叶えてくれた。

ありきたりかもしれないけど、一番嬉しかったことは手を繋いで道を歩くこと。

それが一番嬉しかった。

けど光は有名人。
いつも人目を気にしてきた。
町中を歩くときも光はサングラス着用。
かっこいいからいいのだけど。

もっと堂々と歩きたい。あたしの些細なワガママは、そっと心の中にしまったまま。


光がいればそれでいい。

けど、寂しくなるときもあった。
光の携帯に奥さんからの電話があるときは、辛くて切なくて、涙を我慢していた。

奥さんもあたしと同じ気持ちなのだろう。
苦しくて、毎日泣いているのかもしれない。


光は罪深き人…なんて言えるわけない。


あたしが全て悪いのよ。


光に恋をしたのはあたしなのだから。



あたしと光の関係は、もちろん両親も知っている。
父は大喜びしていたが、母は納得してないよう。形だけでは承諾しているが、内心はそう思っていないはずだ。

だって、時々見せる表情がとても悲しそうだから。


けどあたしは揺るがない。


光を愛している。


この気持ちは絶対変わらない。


だって、あたしは光のモノだから。