自分でも分かる。
今唄っている歌は、
光のことを唄っているのだと…。
光は気づいているだろうか?
唄っている最中、何度か目が合った。
その度に微笑む光の姿を見て、赤面をした。
唄い終えると、急に恥ずかしくなってきて…
顔を下に向けた。
「いい歌だったよ…
明菜、教えてくれないか?」
「え…」
あたしに近づき、真剣な瞳を向ける。
逃げる場所なんかなくて、ずっと光の瞳を見つめたまま。
「ん?なに…?」
光の綺麗な顔とあたしの顔の距離は数センチ。
心臓が爆走する。
「その唄は、誰を想った唄なの…?」
こう言って、光はあたしの体をゆっくりとベッドへ押し倒した。
視界が90度回転をする。
目の前には光。
自分の匂いで包まれたベッドに、体を預けるあたし。
安心してしまったのだろうか。
もう、どうなっても良かった。
「…あなたなら分かるでしょう?」
「明菜は可愛いね…。
ねぇ、オレのモノになってよ…」
「…いいよ…」
自分でなに言っているか分からない。
でも光の温もりが、彼を受け入れたのだとあたしに教える。
「明菜…明菜…」
次々に服を脱がされていくあたし。
ワンピースは脱がされ易いのだと光に教えてもらった。
光もスーツを脱いでいく。
裸になったらもう終わり。
あとは愛し合うだけ…。
「明菜、オレの名前呼んで…」
大雨の中、あたしたちは愛し合った…。
「光…」


