リミットラブ



光にまた逢えた。
こんな形で再会するとは思ってなかったけど、
また逢えた。


自分の家へと帰り着き、もっと強く唇を噛み締めた。
泣くな、泣くな。


なんで涙が出そうなの?
悲しいから?


それとも、嬉しいから?


暗い部屋の中、体を丸めるあたし。
雨はまだ降っていて、切なさを与える。


この雨は、あたしの涙かもしれない…。


…トントン。
するとドアが二回ノックされた。
このノックの仕方は母ではない。
母はもっと強く叩く。

今の音は優しく、向こう側にいるあたしに気を使ってくれているみたい。


「明菜?どうかした?オレ、なんかしたかな?」


なんで貴方なのよ…。



「ほっといて。何でもないから…」



「そう言われるとほっとけないな…」



こう言って、部屋のドアを開けた。
開けた犯人は、やっぱり貴方で…。


もう、手遅れ。
心が完全に奪われていた。



「明菜?」



そんな甘い声で名前を呼ばないでよ…



光は部屋の電気をつけて、あたしに近づく。
そしてそっと肩に触れた。


初めての感触。
光の手は温かかった…。



「あっちいってよ…
知ってたなら教えてくれてもいいでしょ?意地悪な人」



「明菜はまた逢えるって信じていた?」




…信じていたわ…