「俊兄ちゃーん!友達なんかおったん!?」
そう叫びながら廊下を走って行った男の子。
「え、あ、」
ポツンと取り残された俺。
「もうなにいなー。」
奥から戸上が出てきた。
「あ、タケのことやったんか。」
「よ、よう。」
「なんでここおるん。」
「暇やったから。さっきの弟?」
「ああ、今夏休みやから家族みんな帰ってきとんよ。あれは末っ子の渉。」
「てか戸上兄弟おるんやな。」
「おん。まあ上がりや。」
「いやいや。家族みんなおるんやったら邪魔しちゃいかんしええわ。」
「遠慮すんな。どうせみんな1ヶ月近くおるし。」
「そうなん?」
「おん。」
お言葉に甘えて上がることにした。


