「文太!はよ起きい!夏休みやからってだらだらすなよ!」 母さんに叩き起こされる。 夢だったか。そりゃそうだ。現実で女の子が急に消えたら怖い。 でも一体何の夢だったのだろう。『あの子』とはどの子だ。 「寝かせてやー。」 「はよ起きてどっか出かけー。掃除できんやん。」 「んー。」 もぞもぞと起き上がった。 テストを終え夏休みに突入した。 大学生の夏休みは長いからだらだらと一日くらい無駄に過ごしてもいいと思うのだが、母さんが許してくれない。