『助けて』

同い年くらいの髪の長い女の子が泣いている。

「どしたん?」

尋ねると顔をあげた。

『お願い。あの子を助けてあげて。』

「あの子?」

『あの子を救えるのはあなたしかいない。お願い。』

「え、あの子って、どの子?」

周りを見渡しても誰もいない。

「ねえ、あの子って…あれ、」

いつの間にか泣いてた女の子もいなくなっていた。