「しかし、龍は死ぬ直前に、恐ろしい言葉を放ったのです。『呪ってやる。おまえらが俺から愛を奪った。本物の愛を見つけるまで、永遠に呪ってやる。末代まで呪いは消えない。』と。」
「龍って日本語喋れるんだー。」
「そこじゃなーい!」
おじいさんのツッコミにビクッとなった。
「その後、龍を退治しようと発案した祖先は、体中を緑の鱗で覆われ、自我を失い、謎の死を遂げました。その後も、戸上家の長男は代々、同じようにして、亡くなっています。」
「え…」
「わしの兄も亡くなった。わしは次男だ。」
じゃあ…
「俊介は長男。呪いを受け継いでしまった。」