「うっうぐっ…戸上…戸上ぃ…」 もうそろそろ渇れ果ててもいいはずの涙が次から次へと溢れてくる。 これが運命なのか。 愛は結局誰も救えない。 神様はそれを突き付けてきたのだろうか。 「…意地悪すぎるやろ神様。」 あと一歩。あと一歩のところで。残酷すぎるよ。 戸上は、俺に出会わない方が良かったのではないだろうか。 何の期待もせず、死ぬときまで運命を素直に受け入れていた方が、よっぽど楽だったのではないだろうか。 「…ごめんなあ…」 俺は誰も幸せにできなかった。