「戸上?どしたん。大丈夫?」 授業が終わってから戸上に電話した。 『タケ…』 「今日なんで休んどったん?」 『俺もう学校行けれんや。』 「え?」 『隠せんのよ。』 まさか… 『顔がな、半分くらい鱗になってしもた。手ももう完全に緑やわ。』 ははっと笑う戸上。 『もう外出られんわ。』 「戸上、今から行っていい?」 『…おん。』 俺は鞄を背負い直して駅まで走った。