「タケ…」 「大丈夫大丈夫。戸上は何も心配せんでいいよ。今日家帰ったら謝りに行くわ。」 「…」 雅也の口が悪かったとはいえ、手をあげた俺が悪い。 ただ、「死ね」は言ってほしくなかった。 俺も言ったことがある。もちろん本気ではない。 雅也だって本気で死ねと言ってるわけではないことは分かっているが、戸上は今、命について繊細になっているときだ。 戸上のそばにいる俺もまた、死という言葉には敏感になっている。 軽く使ってはいけない言葉だと身を持って知った。