「龍守神社の神主さんですよね!」 「誰じゃお前…」 神主さんは俺をじっと見た後、目を見開き、そしてポロポロと涙を流した。 「え、あ、あの、ティ、ティッシュ…」 ポケットを探るが、ティッシュはない。そら入れてないんだもん、見つかるわけない。 そして次の瞬間、神主さんに抱きつかれた。 「愛!愛!やっと出会えた!」 「へ?は?愛?」 どういうこと? 周りの注目を集めてしまっているので、とりあえず次の駅で降りることにした。