「文太!はよ起きい!」 母さんに叩き起こされた。 夢か。そらそうだ。龍なんて想像の生き物であって、実際にいるわけない。 でも何故か、懐かしい気持ちになった。 「てか母さん、今日講義午後からなんやけん寝かせてやー。」 「そんなん知らん。はよ着替えてや。洗濯おわらんやろ。」 「…へーい。」 仕方なくもぞもぞと服を探す。 うちの家は古い。木造2階立てで、部屋は畳。築何年かはわからない。 そろそろ耐震の面で引っかかると思われる。