大地「そろそろ、教室戻ろうぜ。」

健一「そうだな。」



〔教室〕

相変わらず、教室に入ると夢羽萌は、担任から頼まれた仕事を済ませて、勉強にとりかかっている。

夢羽萌は、学年一の秀才とも言われている。俺は、学年二位。だから、時々、夢羽萌の勉強時間に驚かされる。

夢羽萌は、朝のこの時間とテストの一週間前からしか、勉強しないらしい。


夢羽萌「皆川君。上野くん。居たんですね。」

夢羽萌に名字で呼ばれるのには、今だになれない。

まあ、まだ、高校入ってから二ヶ月しか、たってないからな。

健一「伊藤さんも朝から勉強なんて偉いですね。」

俺も伊藤さんと呼ぶのには、慣れない。


⁇「健一!おはよう!」

健一「おー!俊哉。はよっ。朝からテンション高いな。」

俊哉「だってよー。今日の朝、ランニングしてたら、超、美少女の子にあったんだよ。あっちもランニング中みたいだったんだけど。」

ぜってぇーその美少女、夢羽萌だよ。

夢羽萌は、朝4時におきて、ランニングをするのが日課って、前言ってたからな。

大地「誰だよーそんな女子。お前の地元って、花が岳だろ?」

健一「花が岳に、そんな女子、俺、見たことねえぞ。」

俺は、夢羽萌に頼まれてるから、必死に嘘をつく。

大地「そうなのか?じゃあさ、健一。今度お前もその時間に走るの変えればいいじゃん!そしたら、見れるかもよ。」

健一「俺の時間、変えたくねえ。」

俊哉「健一、真面目だな。委員長みてえ。」

健一「はあ?真面目なわけあるかよ。」

大地「だよな〜。健一が真面目とか、ありえねえ。だってよ、このチャラチャラが真面目に見えるとおもうか。」

俊哉「思えねえな。」

大地も夢羽萌の事は上手く隠そうとしてくれてる。