ギャップカップル

〔次の日、海〕

夢羽萌「健一〜。海だね。」

健一「そうだな。」

夢羽萌「健一〜なんで、そんなに、不機嫌なの?」

健一「夢羽萌が自分の可愛さに気づいたら、わかる。」

夢羽萌「可愛くなんてないのに。ただ、健一の前では、頑張って可愛い子、演じてるつもりなんだけど。」

健一「夢羽萌は、鈍感だから、わからなくていいよ。」

夢羽萌「健一〜酷い。」


⁇「ねえねえ、上野君。こんなところで何してるの〜?」

うわっ。健一の苦手なタイプの子で同じクラスの山岡さんだ。

健一「はっ?おめぇらには、かんけぇーねえけど?」

夢羽萌「健一。口悪いよ。嫌いかもしんないけど、相手、女の子なんだから。」

山岡「あなたは、何?私は上野君と話してるんだけど。」

健一「俺の彼女。お前みたいなナルシストなんて好きになるわけねぇだろ。自分の好きになったやつが、他のやつと付き合ってたら彼女の方を潰して行く。そんなやつに男は興味もたねぇよ。夢羽萌、行くぞ。」

強引に健一に腕を引っ張られた。