「……水無月くんに受け入れてもらえるピアノを弾きたい」 たいそうな演奏者なわけじゃない。 のん先生のようなピアニストになれる保障もない。 それでもピアノが大好きだっていう気持ちだけは誰にも負けないから。 それが私の生きがいだから。 「つらいとき、たのしいとき、嬉しいとき。 好きな人の心に寄り添える音楽を奏でていたいんだ」 水無月くんのことが、本当に好きだから。 そんなピアノを、奏でさせて欲しいの────。