「…………。」



おかしい。




僕や奏、廉が参加していないこの戦い。



明らかに、こっちの戦力が圧倒している。



昴もいないうえに、そもそも昴が復讐のために手を組んだチームが弱いわけがないはずですが…




「旭ー。俺暇なんだけど?」



「……混ざってきても構いませんよ。」



「やった。行ってくるわ。」



奏は意気揚々と走って行く。




周りに誰もいなくなり、若干気が緩んでしまう。


警戒するところも見当たらず、僕の出番もない。



廉に任されたはいいですけど、正直なにもする必要がないんですよね…