《side 美愛》 「……そ、んな」 2階にいる私。 1階を全て見渡せるからこそ、その光景も見えていた。 ほとんど一方的だった、殴り合い。 悠の蹴りを入れる足は、海斗が意識を失ってから、やっと止まった。 ここから見ても、既に海斗は瀕死だとわかる。 「……っ……!!」 悠は次の相手を探して辺りを見回す。 ………久しぶりに見る、悠の狂気に染まった姿。 普段は温厚とは言えないものの、あまり怒ったりしない。 だから、余計に怖い。 「…………電話で何を言った?」 その声に体が震えた。