「菖蒲様と仰ったかしら。今日の円様への失態についてはお咎めはないそうよ。けどね・・・」


一層近づく風と菖蒲の距離。

「今度貴女が円様に何かしようとしたら・・・例え光巫女だろうと、私が貴女に呪をかけるわ」

「風、下がれ。お前は自分で何を言っているのかわかっているのか?」

「わかっているわっ! 私だって、円様の妻になる資格はあるのよっ! 桜様ならそれも諦めることが出来た。でも、何もできないこの人だっていうなら話は別なのよっ!」