何かがおかしい。

「どうされました? 菖蒲様。まだ気分が優れないのでは?」

鳩が豆鉄砲を食らったような表情の二人。

「ねえ、何であたしの考えてることわかったの?」

「言霊師とは言葉を操る者。読心術など雑作もない事なのですよ」

「・・・そっか」

ここまで来るとなんでも有りなんだと諦めがついた。