そんな姿を見て、菖蒲は少しだけ冷静を取り戻した。

「あたし、どうしたらいいの? お姉ちゃんの変わりなんて出来るわけないのに」

「・・・桜には無理だ。光巫女様の力を受け継いだのは菖蒲の方なんだからな」

「だって今まで退魔師になるために修行してきたじゃない・・・」

「それでも、光巫女の継承者の証がなかったのだ。素質があっても、資格がないのであれば意味がないんだよ。
もう一度完璧に封印するには、光巫女としての力が必要なのだからな」