「風・・・ 俺は生きていてもいいのか・・・?」



罪に溺れ、いろいろなものを巻き込んだ。


恩を仇で返すような真似をした自分が、こうして生にしがみつくなんてあってはならないと、覚悟していた。



けれど、こうしてまた風に触れられる。


こんな穢れている自分が触れていいわけがないが、もう一度と願ってしまう。