「さぁ、復活の時よ・・・この神具を破壊すれば、かんぺきに封印は解かれる。私の苦しみを人類全てに味わわせてあげる・・・」


桜の手には神々しく輝く神具が抱えられていた。本来ならば、守らなければならない代物。


けれど、これから罰当たりにもこれを破壊しようとしている。


南川家に生まれ、光巫女としての修行も耐えてきた。自分の人生を全て投げ打って光巫女に捧げたというのに、なんたる仕打ちだったのだろう。


『お前には光巫女としての資格がない』


今でも覚えている祖父の言葉。


式神も召喚出来ず、心から愛した者とも結ばれることはない。


「今こそ・・・終焉をーーーーー」


掛け声とともに、神具の輝きを奪う。


最後の時まで、見届けるのだ。


「お目覚めは如何ですか?銀孤様・・・」


「悪くない。さぁ、地獄という名の宴を始めようぞーーー」