「そのことも含めて、話さなければならんようじゃな。
そのためにワシは千年もの永きに渡って、このような姿で生きてきたのだからな・・・」


眼光が鋭くなった蓮華の視線が菖蒲を射抜く。


心が震える。というより、自分の中に流れる血が彼女に触発されて沸騰している感覚だ。


それに、この威圧感。今にも汗が頬を滑り落ちていきそうなほどだ。


「菖蒲、あたしここにいていいの? こんなの・・・あたし怖くて聞けないよ・・・」


「そなたにも関係あるのだ。そなたたちがここにいるのは偶然のものではない。全ては必然。何度も繰り返される千年の因果・・・」


そう呟くと、蓮華は人差し指を軽く振る。その瞬間ーーー


菖蒲たちは一瞬にして意識を失う。


「そなた達にその因果を見せようではないか。しばし、夢の中へ誘おうーーーー」