光の巫女

「いいですか、自分があの狐を引きつけているうちに、入り口まで走ってください。そこには風と海が待っています。
あの二人も、何者かと対峙したようで満身創痍ですが・・・」


「でもっ!」


「大丈夫です。貴女を守るようにと主に言われています。それが自分の使命なのですから・・・」


力強い言葉に、何も言い返せない。倒れている七瀬をなんとか立たせ、その時を待つ。