光の巫女

札を握りしめる。

今まで何故気付かなかったのだろう。一人じゃ何もできなかった事実。


だから、天一の力を借りて朱雀を召喚した時のように、誰かと共に戦わなければいけなかったのだ。


「円、力を貸して・・・!」


頭に自然と浮かんでくる言葉を、躊躇いなく叫ぶ。


「禍つ者 光の力によりて 真の御心に戻りたまえっ!」