光の巫女

伸びてきた手は、あと少しのところで止まる。先ほどまで其の手に纏っていた青白い焔も消えていた。


「なん・・・で・・・?」


胸のところが光っている。ずっとお守りのように肌身離さず持っていた、円のお札が結界代わりになってくれていた。


手に取ると、暖かな光が体に流れてくるような感覚が菖蒲を襲う。