光の巫女

表情が歪む。焦りからか手元がフルフルと小刻みに震えている。


『早くしなければ、巫女もあの少女も死んでしまいますよ?』


引き金が引かれる。爆発音とともにその場に煙が立ち込める。


「・・・・くそっ!」


『ほら、無理だったでしょう?ではこちらの番です・・・』


一瞬だった。気づけば凪が倒れており、柊花一人が立っていた。


凪は十分に強いのに、一瞬にしてやられてしまうなんて・・・


『その甘さは変わりませんね、”千年前と同じ”だ・・・』


「菖蒲ちゃ・・・逃げて・・・」