「わかりました。では、行ってきます」


感謝の気持ちを込めて、深々と頭を下げる。そのまま、東峰院の門を潜る。


心は落ち着いている。これから待ち受けているであろう別れも、元に戻るだけの生活も。


何もかもを受け入れなければ。