「・・・そんな莫迦な・・・」


「信じてくれた?これで、私が正式な光巫女。円の妻になることが出来る」


その場にいた誰もが信じられないといった表情だった。


「菖蒲様・・・」


風が顔を覗き込む。けれども、その視線でさえ合わすことができない。


「お姉ちゃん、やっぱりお姉ちゃんが光巫女だったんだねっ!」


何もできない自分より、力ある存在が円の妻になるほうがいいに決まっている。自分は、円達を危険に晒す事しか出来なかったのだから。